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【森雅史の視点】2025年10月10日 キリンチャレンジカップ2025 日本代表vsパラグアイ代表

キリンチャレンジカップ 日本 2 (1-1)2 パラグアイ
19:24キックオフ パナソニックスタジアム吹田 入場者数34,169人
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試合後、パラグアイのグスタボ・アルファロ監督は日本代表に対する戦術的な話を詳細に述べた。前半は日本の右サイドのローテーションに苦しんだこと、後半はポジション取りを変えて相手を引き寄せ10メートル前進できたこと、日本の攻撃は中央からということ、日本のボランチ2人の動きが同じということ、3バックを引きつけることで中央にスペースが出来ることなど、今の日本にとってとてもありがたい話ばかりだった。カタールワールドカップの前にエクアドル代表を率いて日本と対戦しており、そのときからの分析の蓄積が伺える内容だった。

 

日本代表も多くのテストをした中で、最後の最後に引き分けに持ち込めたのはよかったと言えるだろう。戦術的にも両ウイングバックの位置を低く設定するなど本番で起こりうることを想定しつつ、個人がどこまでプレーできるのか、組み合わせがどうなのか等のチェックが行えた。

 

そしてパラグアイと言えば2010年南アフリカワールドカップのベスト16で対戦し、PK戦で敗れた相手。今回、「カップ」と名のつく大会なのでPK戦まで見たかった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート