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【森雅史の視点】2025年3月16日 J1リーグ第6節 横浜F・マリノスvsガンバ大阪

J1リーグ第6節 横浜FM 2(1-0)0 G大阪
14:03キックオフ 日産スタジアム 入場者数23,169人
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横浜FMにとって不本意な戦い方ではあっただろう。試合はほぼG大阪が支配した。しかし、20分に遠野大弥がドリブルで前進するとミドルシュートを決め、75分には植中朝日がカウンターから決めて2-0と横浜FMが勝利した。

 

G大阪は24本のシュートを打ち、7本の横浜FMを圧倒した。ではなぜ横浜FMが勝てたか。それは横浜FMにしたたかさと献身性があったからだ。G大阪の猛攻の前に横浜FMはとことん守備を固めた。それでもG大阪の技術の高さに剥がされもした。しかし最後まで着いていってシュートコースを限定。朴一圭が何度もファインセーブを見せたが、味方が粘り強くついていったおかげで正面に飛ぶシュートも多かったのだ。

 

敗れはしたものの、G大阪のサッカーも見るべき価値があるものだった。特に倉田秋と満田誠の息の合ったコンビはそれだけで楽しさを演出している。宇佐美貴史も3試合ぶりに復帰して、今後フィニッシュのバリエーションも増えそうだ。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート