【水戸】「水戸ユース出身の俳優・木田佳介さんインタビュー『水戸とともに焦らず足元を見て、基盤を作って這い上がる』」
「水戸ユース出身の俳優・木田佳介さんインタビュー『水戸とともに焦らず足元を見て、基盤を作って這い上がる』」【HHレポート】※無料記事(デイリーホーリーホック)
元水戸ユース選手で現在は映画やドラマ、高身長イケメン俳優グループ「イケ家!」のメンバーとして活躍中の俳優・木田佳介さん。11月4日、甲府戦の前座レジェンドマッチでNUMERALS FCの一員として水戸に凱旋しました。今回デイリーホーリーホックでは独占インタビューを敢行!プロサッカー選手を目指して水戸ユースに加入し、大学サッカーを経て、俳優の道へ進んだ経緯、俳優として人生をかける覚悟、ホーリーホックへの想いなどを語っていただきました。
憧れの選手とKSスタのピッチで対戦。夢が一つ叶った
Q.レジェンドマッチでは後半戦から出場。右サイドハーフのポジションで2点目をアシストする活躍を見せました。
「ユース出身の僕にとって、ホーリーホックの本拠地であるケーズデンキスタジアム水戸でプレーするのは特別な想いがあります。相手チームの島田祐輝選手、小澤雄希選手、中村英之選手は僕がユース時代のトップチームの選手。同じ選手寮で暮らしていたので、すごく可愛がって貰いましたし、憧れの選手です。まさか一緒のピッチで試合が出来るなんて。ちょっと違った形でしたが、一つ夢が叶いました。あとはアシスト出来たのは良かったですね。サッカー自体も怪我をして離れていたので久々だったのですが、やはり楽しいです。結果としてアシスト出来たので安心しています。でも他のプレーに関しては、練習して、もっと体力をつけて戻ってきたいなと思いますね」
Q.今もプライベートでサッカーを続けているのですか?
「いや、全然やれていないですね。この試合が決まってから映画の撮影の合間を縫って、今日に向けて練習をしていました」
Q.水戸ユース時代は10番を背負い、ドリブルで果敢に攻め込むファンタジスタだったそうですね。
「誰だろ、そんなこと言ったの(笑)。そう言っていただいて、有り難いです!10番をつけさせていただいて、自由にプレーをさせて貰いました。僕の時代はちょうど監督が森さん(森直樹コーチ兼強化担当)だったんです。森さんに色々と教えていただき、サッカーのイロハを叩き込まれました。森さんは現役時代、5番を背負っていたんです。だから5番のユニフォームを渡される人は結構、特別な存在。僕は3年目にして一回、5番のユニフォームを貰って、キャプテンマークをつけて試合に出させて貰った。すごく嬉しかったですね」
ユース時代に培った闘争心や反骨心が今の仕事に活きている
Q.水戸ユースの3年間を振り返っていただけますか?
「今の仕事にすごく活きています。なぜかって、すごくキツかったんですよ。寮から練習場となるツインフィールドまでチャリで片道1時間、往復となると2時間。練習量も多かった。合宿に行けば、森さんに朝から山の中を走らされて、途中に20kmのハーフマラソンもあったり…。長野の山の中…、今でもよく覚えていますよ。永遠に感じるようなハーフマラソンをして、他のチームに負けたら、また走らされて…。それの繰り返し。でも3年間、一回もサボらなかったし、ちょっとの体調不良で休むこともしなかった。プロサッカー選手になるために努力し続けてきて、練習前後も自主練習をしていましたから。中学卒業後に家を出て、高校時代の3年間を全て水戸ユースに捧げた。水戸ホーリーホックでプロになるためだけに生きていました。負けん気はあの時代に強くなりましたね。めちゃくちゃ負けず嫌いなのは今にも通ずること。仕事で関わるスタッフさんたちに『負けん気、反骨心が強み』だとよく言われます。他の人に負けたくない闘争心、反骨心、全て水戸ユースの3年間で培ったものです」
Q.思い出に残っている森さんとのエピソードはありますか?
「森さんにはめちゃくちゃお世話になりました。すごく怒られましたし(笑)。浦和カップ高校サッカーフェスティバルで相手が大宮アルディージャだったんですが、その時、森さんに初めて褒めて貰ったんです。『今日、戦っていたのは木田だけだったよ!』とロッカールームで言われた時、好きになっちゃいましたね(笑)。ちょっとキュンとしました(笑)。セレクションの時から森さんは僕のことを見てくれているし、10番をくれたのも森さん。恩師です。今、役者をやらせてもらっていますが、僕が出演しているテレビとかで見ていただいて『俺の教え子なんだ!』と自慢して貰えるようになりたいですね」
Q.俳優の道はどのように進んでいったのでしょうか?
「森さんの母校である北海道の道都大学に入れていただき、4年間サッカーをしていたんです。そうしたら4年の夏に腸脛靭帯炎になってしまって。それでサッカーから離れたんです。怪我がなくてもプロにはなれていなかったと思いますが、社会人サッカーなどでプレーしていたと思うんです。悔しかったですが、それがきっぱりとサッカーを辞めるポイントになりました。半年ぐらいグータラと過ごしていたんですが、このままではヤバイと。今までプロ選手になるために夢に向かって生きて来られたけれども、また何か夢を見つけなきゃと思った時に、芸能界がふと頭に浮かんだ。そして大手プロダクションから色々と調べていたら、avexが初めて男性のオーディションを受け付けていて。それはGirlsAwardとavexがタッグを組んで開催した、日本最大級の男性限定オーディション「BoysAward Audition」というもの。1万1015人もの応募があったのですがそれに勝ち抜いて、初代、特別賞をいただいたんです。最終審査員だった歌舞伎役者の中村獅童さんからその賞をいただいたので、まだ芸能界の右も左も分からない僕はまず手始めに獅童さんの歌舞伎を観に行ったんです。初めて観た歌舞伎は昔の言葉とか使われているので、内容は全然わからないんですが、涙がボロボロ出てきた。鳥肌は立ちっぱなしだし、涙は止まらないし。嬉しい悲しいとかではなくて、今までに感じたことのない感情を引き出されたんです。終わった後、『あの人と一緒にお芝居がしてみたい』、『僕が板の上でお芝居をさせていただいて、あんな感情を伝えられるようになりたい』と想った。いつまでのあの時の心を忘れずに、あの心を持って芝居をしていきたいですね。今、3年ちょっと俳優をやらせてもらっているのですが、やはりサッカーの世界と同じで、実力のない人は一線で活躍できない。だから地道に地道にやり続けて、今では色んな作品に携わることが出来ています。来年、公開が予定されている映画の出演が数本決まっていますし、着実に前に進んでいると感じています。プロサッカー選手になりたかったけれど、なれなかった。もう今の世界しかない。ポジティブにしか考えていないです。日本アカデミー賞の新人賞も獲る気満々ですし。夢とか言うのを恥ずかしがる人がいますが、僕はどんどん声に出して叶えていってやろうと思っています。焦らずにしっかりと足元を見て、基盤を作って這い上がっていきたいですね」
水戸は第二の故郷。互いのファン・サポーターが繋がって、色んなエンターテインメントが生まれたら嬉しい
Q. 「BoysAward Audition」の受賞者・ファイナリストから主に構成された高身長イケメン俳優グループ「イケ家!」でも活躍中ですね。
「『イケ家!』では今年9月16日に初のオリジナル曲となる「炎舞烈夢~emblem~」を出したんですよ。ピコ太郎さんのプロデューサーの古坂大魔王さんが編曲、mihimaru GTのmiyakeさんが作詞という、かなり豪華な方々に担当していただいています。来年の夏にはフェスなんかもアプローチして、『イケ家!』というグループでも個人としても仕事を増やしていきたい。絶対にこの仕事で這い上がっていきたいです。単独公演もやっているので、水戸サポーターの方々にも是非来ていただきたいですね。逆に僕らのファンの方を水戸の試合に来て貰ったりもしたい。僕、友達と友達をくっ付けるのとか大好きなんですよ。だから応援してくださる方同士をくっ付けて、どんどんモンスターグループを作って、色んなエンターテインメントが生まれたら嬉しいと思います」
Q.ホーリーホックのホームゲームでパフォーマンスをすることにも興味があったりしますか?
「そうですね、できるようになりたいです。『イケ家!』には『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』ルパンブルー役の濱正悟、柔軟剤『レノアハピネス』CMに出演していたの狩野健斗、オリックスグループのCMに出演中の會田海心、ミスター青学にも選ばれた行徳智仁など、多方面で活躍している個性的なメンバーが集まっています。色んな可能性があるグループなので、ホーリーホックと何か出来たらいいですよね。僕、水戸ホーリーホックと何かをやるのが夢だったんです。ユース時代の一つ上の先輩で、今はホーリーホックで働いている檜山魁斗さん(普及コーチリーダー)が今回のレジェンドマッチへの出場を繋げてくれた。もうちょい先になるかなと思ったら、今回実現しました。これで終わらせるのではなくて、必ず次に繋げたいですね」
Q.ホーリーホックの試合観戦は今でもしていますか?
「していますよ!今年はなかなか来られませんでしたが、昨年はスタジアム観戦もさせていただいていました。ホーリーホックはもちろんなんですが、水戸の街も好きなんですよ。たまに息抜きしたい時は帰ってきます。もう故郷みたいなものですよ、水戸は」
Q.水戸ホーリーホックに期待することとは?
「J1ライセンスが取れたじゃないですか。今回は惜しくも上がれませんでしたが、来年のJ1昇格に期待しています。水戸が昇格するとともに、木田佳介も成り上がりたいですね。どっちもビッグネームになるって決めたので。やはり、『かも』じゃ叶わないと思うんですよね。決めないと。決めれば、叶う。そのために何をするかだと思う。俳優で上り詰めていきたいです」
●Profile
木田 佳介(きだ・けいすけ)
1993年2月13日埼玉県生まれ。2008年~2010年に水戸ホーリーホックユース選手として活躍。2015年、GirlsAward×avex『Boys Award Audition』で特別賞。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」チャグム役吹き替え、沖縄国際映画祭特別上映作品「帰ってきたバスジャック」、映画「昭和高校最強伝 國士参上!!」などに出演。
木田佳介 Twitter @Anya922K
イケ家!オフィシャルサイト
https://avex.jp/ikeya/index.php
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