
【森雅史の視点】2025年9月16日 アジアチャンピオンズリーグエリートMD1 FC町田ゼルビアvsFCソウル
ACLE MD1 町田 1(0-0)1 ソウル
19:01 キックオフ 町田市立陸上競技場 入場者数 4,798人
試合データリンクはこちら
60分、パスをカットされて逆襲速攻を受け、最後は勢いよく走り込んだマルコ・ドゥガンジッチが合わせてソウルが先制した。町田はボールを持たされ、じれて縦に入れようとするパスを狙われた。相馬勇紀は「多分いつものディフェンスがやってくる、寄せるタイミングとか速さとか長さが違うぶん引っかかっていた」と振り返る。だが80分、左で林幸多郎が下田北斗を走らせ、下田が左足でクロス。これを藤尾翔太が狙うもののブロックされる。だがそのボールが望月ヘンリー海輝の前へ。望月が長いストライドを生かしてスライディングで蹴り込み、町田が同点に追いついた。
町田が抱える分析担当のテクニカルスタッフは4人。これは通常の日本代表のテクニカルスタッフと同じ人数だ。それだけの人員を投入して相手を解析していたはずだが、ソウルにも町田を詳しく研究していた跡が見えた。アジアの戦いはやはり侮れない。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート