
【森雅史の視点】2025年12月6日 J1リーグ第38節 FC東京vsアルビレックス新潟
J1リーグ第38節 FC東京 1(1-1)1 新潟
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 36,276人
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FC東京がどこに向かおうとしているのか、最後までハッキリしない部分が多く残っていたのが分かる試合になった。
9分、マテウス・モラエスのミドルシュートが突き刺さって新潟が先制する。だが次第に前からのプレスが決まらなくなっていったスキを見逃さず、45+2分、FC東京がバイタルエリアまでボールを運び、遠藤渓太が狙う。最後は新潟の選手に当たって同点となった。
新潟よりもしっかりとボールをコントロールできるFC東京だが、主導権を握ったのはボールの動かし方でFC東京の逆をとり続けた新潟だった。松橋力蔵監督が新潟で築いたプレースタイルはそのまま残っているが、FC東京はときおり素晴らしいパス交換を見せるものの、なかなかカウンター以外の形が作れない。50分、逆襲速攻からマルセロ・ヒアンがフリーでシュートを放つものの、これが外れるとあとの攻撃はほとんどできなかった。
この監督と選手のずれは、最近だけの話ではない。どう整理していくかという課題がシーズン移行を前に浮き彫りになっている。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート
森雅史(もり・まさふみ)


