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【森雅史の視点】2025年2月18日 AFCチャンピオンズリーグエリート MD8 川崎フロンターレvsセントラルコースト・マリナーズFC
ACLE MD8 川崎 2(1-0)0 CCマリナーズ
19:00 キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数11,013人
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この試合の面白さはACLのレギュレーションの犠牲になった。
12チームのうち8チームがラウンド16に進出するという大会方式のため、リーグステージの試合の重みがない。しかも8試合すべて別のチームとの対戦ということで、雪辱の機会は失われる。たとえばこの試合が、川崎がアウェイで負けた上海申花との試合だったら、そしてそれがラウンド16進出をかけた試合だったら、もっと試合は面白いものだっただろう。
もちろんこれまでどおりのグループリーグのレギュレーションでも、川崎のグループ抜けが決まっていて、相手が最下位という可能性もある。しかしたとえば3チームずつグループだったらもっと縺れていたはずだ。
前半はお互いにとても「慎重」な展開だった。山内日向汰が仕掛けてPKを獲得した場面と、山内のシュートがクロスバーを叩いた場面以外は、両チーム合わせても手数がない。後半は選手交代とスペースが空いてきたおかげで動きは出てきたが、次の見所は90+8分にカウンターからマルシーニョが決めたところまで待たなければいけなかった。
せっかく安藤駿介が9年ぶりに出場したのだから、枠内シュートがゼロという体たらくの相手だけは止めてほしかった。ともかく、安藤選手、久しぶりの出場おめでとう。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート