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【森雅史の視点】2025年2月12日 AFCチャンピオンズリーグエリート MD7 横浜F・マリノスvs上海申花

ACLE MD7 横浜FM 1(1-0)0 上海申花
19:02 キックオフ 横浜国際総合競技場 入場者数11,626人
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すでに決勝トーナメント進出が決まっている横浜FMだったが、この試合に勝つことでトーナメント1回戦での日本勢同士の戦いを避けることが出来る。勝利が欲しい試合ではあったものの、それ以上に両者の意地のぶつかり合いが寒い夜にピッチに熱をもたらした。

 

序盤から上海申花は横浜FMに襲いかかった。しかし横浜FMは体を張って対抗する。肉弾戦が続いたが、横浜FMは終始冷静にプレーを続け、一瞬の隙を突いた。20分、相手がゴール前で簡単にクリアしなかったボールを奪い返し、アンデルソン・ロペスがキープ。3人がボールを奪いに来たとき、ヒールでヤンマテウスへとパスを通した。ヤンマテウスは左足で狙い澄ましてシュート。これが決勝点となった。

 

その後も選手たちは体をぶつけ合い、何度もピッチに倒れる。それでもすぐに起きて次のプレーを続けるという展開が90分間続いた。横浜FMはそんなゲームで、技術とともにタフネスも兼ね備えているのを証明したと言える試合だった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート