J論 by タグマ!

【森雅史の視点】2025年6月4日 ルヴァンカップ プレーオフラウンド第1戦 湘南ベルマーレvsジュビロ磐田

ルヴァンカップ プレーオフラウンド第1戦 湘南2(2-0)0 磐田
19:03キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数 5,252人
試合データリンクはこちら

 

ホーム&アウェイで争うプレーオフラウンドの第1戦は両チームにとって不満の残る戦いになったに違いない。

 

磐田は16分、PKで失点すると31分には中村駿が負傷してマークを外し、そのまま追加点を奪われてしまった。50分には上夷克典がペナルティエリア手前で独走を阻む反則をして退場に。残り40分間は10人で戦わなければならなかった。そして残り20分になるまでほぼ中盤を組みたてることが出来ず、ハーフコートゲームの様相も呈してしまった。

 

湘南はずっと主導権を握ったが、10人になった相手を攻め落とせず、3点目を奪うことが出来なかった。ホーム&アウェイを90分ハーフのゲームと考えると、湘南は現在2点のリード。「危ない点差」と言われる状況だ。もしも後半、さらなる猛攻を見せていれば今日だけで試合を決めることができた。

 

一方で、ともに不満が残っていそうだということは、お互いに希望はあるということだ。湘南に関しては、差を見せつけながら勝利を収めることが出来た。気を楽に第2戦に臨むことが出来るだろう。磐田は10人になりながら70分以降は反攻に転じることが出来た。手応えも感じたことだろう。

 

第2戦は6月8日、ヤマハスタジアムで14時キックオフとなる。湘南が有利なのは間違いないが、別のドラマが起きる要素も残っている。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート