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【森雅史の視点】2026年2月21日 百年構想リーグ地域リーグラウンド第3節 東京ヴェルディvsFC町田ゼルビア

百年構想リーグ地域リーグ第3節 東京V 2(0(4PK3)0)2 町田
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 15,956人
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90+5分に劇的な同点ゴールが決まって東京VがPK戦に持ち込んだ。その勢いのままPK戦を制すると、東京Vが勝点を8に伸ばし、首位の座をキープしている。

 

逆の視点で考えると、町田の失点が止まらないと言えるだろう。2月6日の開幕戦、横浜FM戦からの5連戦で、無失点で終えたのは2月10日のアウェイ上海申花戦のみ。横浜FM 、水戸、ACLEの成都、そしてこの東京V戦とすべて2失点している。だがこれには事情がある。

 

横浜FM戦ではドレシェヴィッチが試合直前の体調不良で欠場し、水戸戦では昌子源が、成都戦では望月ヘンリー海輝が負傷し、菊池流帆の復帰もまだという事情があるにせよ、この5連戦で控えにDFを入れられないのだ。東京V戦ではとうとうGK1人、MF3人、FW5人というベンチメンバーになった。横浜FM戦のときですら、控えのDFとしてその後はウイングバックとして起用されている林幸多郎のみだった。最後に逃げ切ろうと思っても中盤の底を入れ替えるか、前への推進力を出すことしか出来ない。逃げ切りのためのDF増員という手が取れない。

 

かと言って、安易に補強してもケガ人が戻ってきたとき、今度は面子多々になる。今は大胆な起用か、あるいはダイナミックな采配で切り抜ける敷かない局面だと言えるだろう。他クラブから見れば羨ましいだろうくらいの戦力がそろっている町田だが、しばらく苦しい時期が続きそうだ。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート