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【田村修一の視点】2026年2月21日 百年構想リーグ地域リーグラウンド第3節 東京ヴェルディvsFC町田ゼルビア

百年構想リーグ地域リーグ第3節 東京V 2(0(4PK3)0)2 町田
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 15,956人
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リーグ開幕後まだ3節とはいえ、首位対第3位の東京クラシック。だが、味の素スタジアムを埋めた観客は1万6000人弱と、試合への期待感よりも物寂しさを感じさせた。

 

試合が前半停滞したのは、東京Vが攻撃に問題を抱えていたから。ボールを保持しても、前線に人数をかけられずに後方で回すだけに。DFラインや中盤の底から効果的な配球ができない現状は、城福浩監督も認めるようにチームとして戦術的に解決していくべきことであり、ある程度の時間を要するかも知れない。

 

だが、それでも東京Vは、0対2とリードされほとんど敗れかけていたゲームを、89分からの反撃で同点に追いつき、PK戦も制して意地を見せた。それは東京V側からしたら納得が難しいいくつかの審判の判定や早い時間帯からの選手の負傷退場、さらには町田の時間稼ぎとも見られるプレーに対する選手たちのリバウンドメンタリティの発露であり、サポーターにとっては「プア―な試合内容」(城福)を帳消しにする結果だった。

 

一方、連戦が続いていた町田は、セットプレー2発から2対0とリードしたゲームを、キッチリと勝ち切ることができなかった。ゲーム内容が乏しくとも、しっかり結果を残して勝ち点を獲得するのが強豪チームの要件であるならば、町田はまだその域には達していない。試合終了まで6分もありながら、コーナーフラッグ附近で時間消費のプレーを選択する選手のメンタリティも、町田のサポーター以外の共感は得にくいだろう。真の強豪となるためにも、志は高く持って欲しい。

 

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。