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【森雅史の視点】2025年5月14日 J1リーグ第14節 川崎フロンターレvs横浜FC

J1リーグ第14節 川崎 2(1-1)1 横浜FC
19:03キックオフ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 入場者数20,175人
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84分、中盤のこぼれ球に家長昭博が相手GKの位置を見てロブでシュートを放つ。ボールはクロスバーに当たって跳ね返ったがボール処理をミスしてオウンゴールとなった。これがこの試合の決勝点となったが、33分の山本悠樹の同点ゴールはFKから意表をついたコースをついたものと、一瞬の集中力の差が勝敗を分けた。

 

もっとも横浜FCも4分にCKからユーリ・ララが先制点を挙げるなど川崎のスキにつけ込めていた。山口瑠伊の好セーブに防がれていなければ勝敗が逆になってもおかしくなかっただろう。だから今は非常に難しいのではないだろうか。もっと決定的に悪ければ大きく修正できる。しかしうまくいっている部分も多いのだ。変えることで混乱を生み出すことも十分考えられる。もっとも恐ろしいのは自信の喪失だろう。四方田修平監督の微修正力が試されている。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート