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【森雅史の視点】2023年5月20日 J1リーグ 第14節 湘南ベルマーレvsセレッソ大阪

J1リーグ第14節 湘南 0(0-0)2 C大阪
15:04キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数10,549人
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前半は湘南がカウンター、ショートカウンターを繰り広げ、C大阪は湘南のディフェンスラインの裏を狙う展開になった。その中で前半途中からはC大阪の組み立てのミスを湘南が突き、何度かペナルティエリアへ進入するがフィニッシュが決まらない。するとハーフタイムを挟んでセレッソが盛り返し、53分、山中亮輔のクロスを逆サイドのレオ・セアラが頭で会わせて先制した。この失点で湘南は一気に勢いを失い、逆にC大阪は自分たちの時間を楽しむ。そして89分、奥埜博亮のパスカットから上門知樹が決めて2-0。シーズン当初は元気いっぱいだった湘南が選手の負傷などで戦力が揃わなくなり、停滞の様相を見せている。それでも5月3日の柏戦に比べると復調気味ではあると言えるだろう。香川真司は4-4-2のボランチとして87分までプレーし、左右への正確な配球を見せた。小菊昭雄は香川が経験を生かして中盤にできそうになる隙を埋めていると高く評価したが、もっとゴールに絡む姿が見たいところだ。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート