
【森雅史の視点】2025年5月3日 J1リーグ第14節 清水エスパルスvs名古屋グランパス
J1リーグ第14節 清水 0(0-1)3 名古屋
14:03キックオフ 国立競技場 入場者数 52,847人
試合データリンクはこちら
3連勝中の清水に対して名古屋は連敗中。この状況の差が采配の違いを生んだ。清水は勢いを買って選手の入れ替えは1人だけ。一方の名古屋は大胆に5人を入れ替えて臨んだ。清水は序盤こそ攻め込むものの、その後は名古屋が試合を支配する。そして清水のクリアボールが味方選手に当たるという運も引き入れて前半リードを奪った。
名古屋の大胆采配は後半も続く。試合のいい流れを持ってきていたはずなのに、ハーフタイムで2人を交代させたのだ。清水がそのマークなどを確認している後半立ち上がりの間に2点を奪い、一気に試合を決めた。
老獪な長谷川健太監督の指揮がこの試合のキーポイントだった。敗れた秋葉忠宏監督は、自身がもっと強気に出られなかったことを悔やんだに違いない。しかし清水にとって幸いなのはここまでに積み上げてきた勝ち点が物を言い、上位グループに着けていること。そしてゴールデンウイークの連戦で、挽回のチャンスがすぐにやってくることだろう。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート