【森雅史の視点】2024年8月11日 J1リーグ第26節 FC町田ゼルビアvs湘南ベルマーレ
J1リーグ第26節 町田 0(0-0)1 湘南
18:03キックオフ 町田GIONスタジアム 入場者数10,767人
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11分、相馬勇紀がカットインして放ったシュートはクロスバーに当たった。35分、相馬のクロスをオ・セフンがゴールに入れたが、オフサイドで取り消しになった。この2回のチャンスが終わると、試合はすっかり湘南のものになった。
48分、町田DFがオフサイドのポジションにいるルキアンを気にした一瞬の隙に、田中聡からゴール正面の池田昌生へとパスが繋がる。これを池田が難なく蹴り込んで湘南が先制した。その後も攻め続けるのは湘南で町田は後手に回る。湘南はゴール前をしっかり締めて町田の侵入を許さない。そのうち町田の動きが鈍くなり、セカンドボールも湘南が拾い続けた。そしてそのままタイムアップ。町田はホームスタジアムに歓喜を届けられなかった。
町田の個々のプレーには光るものがあった。ところがそれが繋がらない。チーム全体の躍動感がすっかり失われてしまっている。怖い物知らずで邁進してきたチームがここにきて足踏みしているのは明らかだ。今こそ見せるべきなのは黒田剛監督の立て直しの手腕だろう。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート