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【六川亨の視点】2024年7月20日 J1リーグ第24節 FC町田ゼルビアvs横浜F・マリノス

J1リーグ第24節 町田 1(0-2)2 横浜FM
18:03キックオフ 国立競技場 入場者数46,401人
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この日の東京は日中の気温が35度を超える真夏日とあって、18時キックオフでも手元の温度計の気温は32・5度だった。「今日は気温が高く、湿度も高かった。18時という大変な時間にスタートした」とジョン・ハッチソン監督も認めたように、横浜FMはマイボールになっても攻め急がず、自陣で時間をかけてボールを回し時計の針を進めると同時に、町田の体力を消耗させたに来た。これは黒田剛監督も認めるところで「立ち上がりは若干受け身になって劣勢を強いられた」と振り返る。ただ、優勢に試合を進めながら横浜FMの決定機はゼロ。町田もサイドから速い攻撃を見せたが、クロスは跳ね返されるばかりだった。

 

 

試合が動いたのは前半33分、エウベルのカットインからのシュートが下田北斗のハンドを誘発してPKを獲得。これをアンデルソン・ロペスが確実に決めて先制した。さらに43分、この日は立ち上がりから効果的な攻め上がりを見せていた左SB加藤蓮がエウベルのタテパスに抜け出てクロス。これをファーサイドでフリーになった天野純が落ち着いて流し込み2点のリードで前半を折り返した。

 

 

後半は右FWにバスケス・バイロン、左SBに杉岡大暉を入れた町田が押し込む展開となる。しかし横浜FMもフレッシュな選手を次々と投入して挽回を図る。すると町田は後半33分に3人同時交代で反撃を試みた。そして40分、下田のライナー性の左アーリークロスをミッチェル・デュークが頭で押し込んで1点差に詰め寄る。だが反撃もここまでで、町田がホームゲームで7試合ぶりの黒星を喫し、今季5敗目となった。

 

 

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。