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【田村修一の視点】2024年3月16日 J1リーグ第4節 柏レイソルvs名古屋グランパス

J1リーグ第4節 柏0(0-1)2名古屋
15:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者12,897人
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ここまで3連敗の名古屋が、2勝1分と好調の柏を下し、今季初白星を挙げた。

前半は柏のペース。マテウスサヴィオを軸にスピーディな攻撃を仕掛けるが、先制点は名古屋だった。フリーキックからの永井の得点。そして後半になると、疲れの見える柏に対し、名古屋が次第に主導権を握り、コーナーキックからハチャンレが追加点を決めた。

長谷川監督が語ったように、選手たちが気持ちを全面に出して戦ったことが勝利の要因だった。また、前節までとは中盤の構成を変え、守備のバランスが戻ったことも大きかった。前半、柏の放ったシュートが、2度バーを叩く運も味方した。とはいえ全体的な立て直しには、もう少し時間がかかりそうだ。

一方、柏は、前半の流れを生かせずに、得点できなかったことが勝負を分けた。後半はマテウスサヴィオの運動量低下とともに攻撃も精彩を欠いた。終盤に盛り返したものの、得点には至らなかった。井原監督が述べたように、連勝で選手たちの気が少し緩んでいたのかどうかはわからないが、マテウスサヴィオに頼らないプランBの得点パターンの構築は今年も課題といえる。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。