J1リーグ第4節 横浜F・マリノス３(２－０)０浦和レッズ
13:03キックオフ　日産スタジアム　入場者数4,864人
試合データリンクはこちら

マリノスが完全復活した。前線からのハイプレスと速い切り替えからのスピーディでアグレッシブなプレーは、昨年までのマリノスそのものであり第1節のフロンターレ戦でもマリノスに期待したものだった。なかでもマルコス・ジュニオールが出色で、彼の出足鋭いプレスと守備、トランジションが攻守にリズムを与えていた。彼は身を投げ捨てて本気でボールを取りに行く。だから後続の選手たちも、次々とプレスを続けて高い位置でボールを奪取できる。そこがオナイウ阿道との違いで、オナイウは詰めるがボールを取りにはいかない。相手にもボールを回す余裕があるから、後続も本気でプレスをかけられない。小さな違いのようだが、この差はとてつもなく大きい。

田村修一（たむら・しゅういち）
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考（投票）委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。