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【森雅史の視点】2023年11月28日 AFCチャンピオンズリーグMD5 川崎フロンターレvsジョホール・ダルル・タクジムFC

2023年11月28日 AFCチャンピオンズリーグMD5 川崎F 5 (1-0) 0 JDT
19:01キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数9,274人
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試合開始直後から両者の力の差は明らかだった。8分、早速右からのグラウンダーのクロスを家長昭博が押し込んで先制点を挙げる。ところが前半その後はチャンスを作りながらもなかなか追加点が奪えない。それどころかJDTがボールをキープして押し込む時間まであった。

その嫌な流れのときにDF陣が集中力を切らさず、味方のミスが生まれてもうまくカバーできたことが後半の爆発につながった。特に60分のマルシーニョのヘディングシュートは、マルシーニョのスピードを生かすための山根視来からの高速クロス。さらに山根は89分に自身でも「うまかった」と振り返るようなシュートを決めた。また69分の小林悠のゴールは投入されてわずか2分後。ヘディングシュートが防がれた後に誰よりも早くジャンピングボレーで決めるなど、衰え知らずのスピードを見せている。役者が戻ってきた川崎が、もうすぐシーズン最終節を迎えるのは本当にもったいない。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート