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【森雅史の視点】2021年2月27日J1リーグ第1節 湘南ベルマーレvsサガン鳥栖

J1リーグ第1節 湘南ベルマーレ0(0ー0)1 サガン鳥栖
15:03キックオフ レモンガススタジアム 入場者数4,721人
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鳥栖がこの日使ったシステムは3-5-2。原川力という中盤でボールを収める選手がいなくなった穴を人数を増やして埋め、パスを回して攻撃を組みたてようという意図は見えた。

だが、いかにも開幕戦という戦いの中で監督の狙いはすっかり薄れた。両チームともボールが足下に収まらず、パスはブレて繋がらない。体力の配分もうまくいかず、急に足が止まってスペースがぽっかり空いたりもした。

そんな試合はPKの1点で決まった。まずは残留を目ざさなければいけない鳥栖にとって、去年低迷した湘南とのこの試合は必ず勝点3を稼ぎたかったことだろう。五分五分の戦いを勝利で終えることが出来て一安心ではないだろうか。

もっとも今後、今日のぎこちなさが残るようでは苦しいのは間違いない。勝ったにしても安心することは出来ない開幕戦だった。

選手について言えば、中野伸哉を金明輝監督は「3人のディフェンスの中で一番よかった」と評価した。確かに中野の脚力はスピード溢れる湘南の攻めを食い止めるのに役立っていた。だが、4バックのときに見せていた中野の攻撃力は見せられなかった。守備ラインが安定すれば、中野をもう1列上げて攻撃参加させるのも面白いかもしれない。

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート