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【森雅史の視点】2023年10月29日 J2リーグ第40節 FC町田ゼルビアvsツエーゲン金沢

J2リーグ第40節 町田 1(1-0)0 金沢
14:03キックオフ 町田GIONスタジアム 入場者数11,181人
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すでにJ1昇格とJ2優秀を決めた町田だったが、金沢に厳しいレッスンを受けた。

3分、金沢の選手に当たったボールがゴール前にふわりとあがる。そこに抜群の反応スピードを見せた平河悠が合わせてホームチームが先制に成功する。ところがその後は金沢のパスミスにつけ込むものの、なかなか決定機をつくり出すことができない。金沢もチャンスを作れないまま、じりじりとした試合展開が87分間続いた。結局試合を終えてシュート数は町田が7本、金沢が6本。終了間際のクロス気味のシュートをGK福井光輝がスーパーセーブではじき出さなければ、試合はドローで終わったはずだ。

黒田剛監督は「1-0で勝てるチームが一番強い」と言うが、その意味ではこの日の町田は強かった。だがJ1での緊張感たっぷりの試合はこの試合のような展開になるはず。その厳しさを手練れの柳下正明監督が教えてくれたと思うほうがいいだろう。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート