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【森雅史の視点】2021年4月17日 J2リーグ第8節 ジェフユナイテッド千葉vs栃木SC

J2リーグ第8節 ジェフユナイテッド千葉 0(0ー0)0 栃木SC
14:03キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者数3,777人
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豊富な戦力を有する千葉が下位に沈んでいる。この日はカウンターを狙ってくる栃木に対してロビングを多用し、結果的に増えた激しい肉弾戦の競り合いを厭わず戦ってほぼ決定機を作らせなかったものの、自分たちもチャンスを演出できなかった。負傷者がいて表現したいサッカーが出来ないこともあるのだろうが、「負けたくない」「負けてはいけない」という気持ちが前面に見えるような戦いぶりだった。

試合後の会見で尹晶煥監督はロビングボールが増えた結果を「トレーニング中からショートパスでつなぐ努力はしていた」が「トレーニングしていた以上に相手のプレッシャーが早かったのでロングボールが多くなってしまった」と振り返る。この日、千葉が一番いい形で栃木ゴールに迫ったのは60分。右サイドをパスで攻略し、ドリブルでゴールライン付近まで侵入してグラウンダーのパスを折り返した場面。それだけの構成力や技術がありながら低迷しているために発揮出来ていないのが現状だと言えるだろう。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート