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【森雅史の視点】2021年3月14日J1リーグ第4節 清水エスパルスvsサガン鳥栖

J1リーグ第4節  清水エスパルス 0(0ー0)0 サガン鳥栖
19:03キックオフ IAIスタジアム日本平 入場者数7,715人
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試合はこのカードでかつてない展開になった。引く清水、パスで展開しながら穴を探す鳥栖、というこれまでとは逆の構図の試合になったのだ。

清水のロティーナ監督は後半開始の20分だけが清水の試合で残りは鳥栖の時間だったと振り返る。清水は3バック、あるいは両サイドを下げて5バックにして鳥栖のサイド攻撃を封じ反撃のときを伺った。鳥栖は焦ってクロスを入れず、じっくりとボールを回して清水ゴールに迫ったが、クロスバーとポスト、さらにはかつてチームメイトだった権田修一のファインセーブに得点を阻止された。

もちろん鳥栖のベースが守備である事は間違いない。だが相手陣内でも落ち着いてボールを回せるようなチームに育ってきた。一方清水も、相手の勢いをしっかり見極め必要な手段を選択するという現実路線を、選手が忠実に実行できるというチームの骨格があった。理不尽とも思えるようなゴールを生み出す選手が両チームともにいなかったことを考えると、無得点引き分けは偶然の産物ではなく、必然だったと言えるだろう。

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート