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【六川亨の視点】2023年9月6日 ルヴァンカップ準々決勝第1戦 FC東京vsアビスパ福岡

ルヴァンカップ準々決勝第1戦 FC東京 1(1-0)0 福岡
19:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数5,565人
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J1リーグ第26節の対戦から中2日での再戦とあって、福岡の長谷部茂利監督はCBドウグラス・グローリ以外の10人を入れ替えてきた。対するFC東京はU-22日本代表に選出されたGK野澤大志ブランドンの代わりにヤクブ・スウォビィク、CB木村誠二の代わりは森重真人、MF松木玖生の代わりには原川力を起用するなど、ピーター・クラモフスキー監督は7人の選手を入れ替えた。そして試合は3日前とは逆の展開で、FC東京がアダイウトンのゴールで先制する。長友佑都のロングパスに先に追いついたのはドウグラス・グローリだったが、ヘッドによるGKへのバックパスを永石拓海が後逸。「あそこまで詰めたのは賞賛に値する」と長谷部監督が評価したように、諦めずに追いかけたアダイウトンがスライディングで押し込んだ。

こうなるとFC東京が得意とする先行逃げ切りパターンだ。前半30分過ぎには左WBに起用された白井康介がDFラインに下がり、福岡ボールになると5BKで守りを固める。後半も試合の主導権を握ったのは福岡だったが、パスをつないでゴール前まで攻め込んでもエンリケ・トレヴィザンや森重、長友らに跳ね返されて決定機を作ることができない。試合は1-0のままFC東京が逃げ切りに成功して、対福岡戦9試合ぶりの勝利を手にした。とはいえ4日後のアウェー戦でのアドバンテージはたったの1点しかないのも事実である。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。