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【森雅史の視点】2023年3月5日 J2リーグ第3節 東京ヴェルディvsヴァンフォーレ甲府

J2リーグ第3節 東京V 0(0-0)0 甲府
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数8,448人
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両チームとも高い位置からプレスをかけ、主導権を奪おうとする戦いが90分間続いた。ただし、お互いに最終ラインは相手のプレッシャーをかわすことができるのだが、その先の展開で苦労した。変化を付けられるプレーが少なく、ならば強引に突破したり、あるいは少し無理をしてでもシュートを打って相手を引っ張り出すという工夫は少ない。それよりもバランスを崩さず相手の逆襲を受け止められるようにという慎重なプレーが優先された。それほど今年、上位に上がるためには勝点を落とすことができないという緊張感がある。この週末、J1で引き分けに終わったのは横浜FMvs広島、川崎vs湘南の2試合だったが、それぞれシュート数の合計は23本と19本だった。それに対してこの試合は合計シュート数が9本。この数字こそ、J2の昇格レースの厳しさを物語っている。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート