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【森雅史の視点】2022年10月15日 J2リーグ第41節 東京ヴェルディvsアルビレックス新潟

J2リーグ第41節 東京V 1(0-0)0 新潟
14:04キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 12,846人
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勝って優勝を決めたいアルビレックス新潟と、勝たなければプレーオフ進出の可能性が消える東京ヴェルディの戦いは、最後の最後まで緊迫感のある戦いが続いた。お互いにしっかりボールを保持して攻撃を組みたてようとするため、中盤の攻防が続くが、ともに前後のバランスが崩れないためなかなかシュートがGKを脅かす時間が少ない。

後半に入ると新潟が両サイドでドリブルを仕掛けてクロスを供給する時間が増え、東京Vは劣勢に回りながらも何とか耐える。そして時折ボールをキープしながら反撃の機会を待った。するとCKからチャンスがやってくる。58分、CKがゴール前にこぼれるところで染野唯月がプッシュして先制点を挙げる。その後、新潟の圧はさらに増したが東京Vはギリギリで集中力を保ち、ついに逃げ切りに成功。他力本願ながらプレーオフ進出の目を自分たちで潰すことはなかった。試合後、城福浩監督は「後半も自分たちの時間を作ることができたから」と後半も集中力が続いた理由を満足げに語っていた。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート