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【森雅史の視点】2021年9月22日 J1リーグ第32節 FC東京vs名古屋グランパス

J1リーグ第32節 FC東京 1(1ー1)1 名古屋グランパス
19:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数4,982人
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名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督が「後半は距離感を修正したが、オープンな展開になってしまった」と言うように、相手に攻めさせないのではなく、相手に攻められるのだがそれを凌ぎきるという白熱した試合になった。

その攻防の中で長友佑都はどうだったか。前半はマテウス、後半は55分に交代するまで前田直輝、その後は再びマテウスが長友と対峙した。結果から言えば長友は難なく抑えきったと言えるだろう。マテウスも前田も長友になかなか仕掛けなかった。試合後、長友は「どんどん仕掛けてほしい」と願っていたそうだ。

もちろんチームとしての勝利は大切だということは間違いない。だから長友のところで無理をしなくても試合には勝てるかもしれない。だが長友をきりきり舞いさせればFC東京にとって一番の痛手になるはず。名古屋には柿谷曜一朗も金崎夢生もいたので、熱量の高い試合ではあったが、そういう1対1の楽しみがあるとさらに楽しかったはずだ。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート