【森雅史の視点】2021年8月14日 J1リーグ第24節 浦和レッズvsサガン鳥栖
J1リーグ第24節 浦和レッズ 2(1ー1)1 サガン鳥栖
19:03キックオフ 浦和駒場スタジアム 入場者数4,704人
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浦和レッズがサガン鳥栖と浦和駒場スタジアムで対戦するのは2000年11月19日以来、前回対戦はJ2の最終節で浦和が先制して鳥栖が追いつき、延長Vゴールが決まって浦和が昇格を決めた試合だった。この試合でも浦和がショートカウンターから明本考浩が決めて先行すると、鳥栖は得意の崩しの形から山下敬大が蹴り込んで同点としたが、江坂任がPKを決めて浦和があの日と同じ2-1の勝利を収めた。
前半は立ち上がりの鳥栖の攻撃を防いだ浦和が、鳥栖守備ラインからのビルドアップのボールを引っかけて主導権を奪い返した。鳥栖はこれまでボランチの位置にいた松岡大起が清水に移籍した穴をうまく埋め切れておらず苦戦したが、豊富な運動量をベースに次第にペースを奪い返す。一進一退の攻防はPKで決着することになったが、どちらに転んでも不思議ではない戦いでもあった。
試合後、鳥栖の金明輝監督は「僕たちも浦和レッズさんにとって大切な場所で試合ができるということでリスペクトを持って試合をしていて、勝点3を取れていれば『いいスタジアム』と言えたのですが」とスタジアムについての感想を述べるとともに、浦和が鳥栖の守備ラインのパス交換を狙っていたことについては「僕たちは悲観的には思っていません。ボールロストしませんでしたし、浦和さんの狙いどおりには取られなかったと思います」「私たちのスタイルが通用しなかったというと、そうではないと思います。より精度を高めていきたいと思います」と、今後の修正に自信を見せていた。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート