【森雅史の視点】2021年3月17日J1リーグ 第5節 FC東京vs湘南ベルマーレ
J1リーグ第5節 FC東京 3(2ー1)2 湘南ベルマーレ
18:01キックオフ 味の素スタジアム 入場者数4,133人
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この試合で最も気になったのはボールが転がると水しぶきが上がるピッチ状態。FC東京も湘南の選手も足を滑らせるシーンが続いた。ボールも途中で失速し、足下で止まってしまうためにプレスを受けやすくなってしまった。そのためごちゃごちゃしたプレーが続いたと言えるだろう。
記者会見で質問された長谷川健太監督は、スプリンクラーにトラブルがあったと明かした。本来はウォーミングアップの前に水を撒いてキックオフに備えるのだが、この日はウォーミングアップ後になってしまったため水が残ったままだったそうだ。それでも「薄く撒いてもらった」と長谷川監督は言うが、両チームのパフォーマンスに影響を与えてしまったことは否めない。
もっとも、厳しい言い方をすれば選手のプレーのバリエーションが少なかったとも言えるだろう。水しぶきが上がっている間はグラウンダーのパスにこだわらずともよかったはずだし、ハプニングが起こるようなところにパスを出してもよかったのではないか。そしてそういう指揮を執る選手がピッチの中にいてほしいと感じる内容だった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート