
【田村修一の視点】2026年1月31日 ちばぎんカップ 柏レイソルvsジェフユナイテッド千葉
第30回ちばぎんカップ 柏2(1-0)1 千葉
14:00キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者数13,556人
試合データリンクはこちら
第30回を迎えたちばぎんカップは、昨年に続き柏が千葉を下し19回目の優勝を飾った。結果は2対1。しかし千葉の小林慶行監督が語ったように、千葉にとっては完敗といえる内容だった。
昨年は0対3の敗戦。両者の力の差は、むしろ今年以上であったかも知れない。だが、同じJ1を戦うチームとして、姿勢も立ち位置も違えて臨んだ千葉にとっては、勝負を賭けた戦いを挑んだからこそ見せつけられたレベルの差だった。
小林体制3年目の昨年、チームは成熟し、千葉は悲願のJ1昇格を果たした。だが、去年と同じことをやっていては、J1を勝ち抜けないことを、柏が事実として千葉に突きつけた。特に前半は、戦う姿勢の有無が問われる消極的なプレーで、完全に力負けといえた。
小林監督も認めるように、詰めるべき戦術的ディテールは多々ある。しかしそれ以上に、どの試合も100%の力——あるいはそれ以上を出し切らないとJ1を勝ち抜けないことを、選手が肌感覚で実感できたことにこの試合の意義はあった。
一方、リカルド・ロドリゲス体制2年目の柏は、今年もチームが順調に仕上がっていることが感じられた。昨年はリーグ優勝にもカップ獲得にもあと一歩届かなかったが、選手が流動的にポジションを変えながらビルドアップしていく攻撃は今季も健在。小屋松知哉とジエゴの抜けた左サイドやボランチなど、幾つかのポジションに多少の不確定要素はあるが、百年構想リーグ優勝の本命のひとつであるのは間違いない。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。



