J論 by タグマ!

【田村修一の視点】2024年2月18日 ちばぎんカップ 柏レイソルvsジェフユナイテッド千葉

第28回ちばぎんカップ 柏レイソル1(0-1)2ジェフユナイテッド千葉
14:04キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者10,994人
試合データリンクはこちら

 

ジェフユナイテッド千葉が柏レイソルを2対1で下し、昨年に続きちばぎんカップ連覇を果たした。

千葉はいい状態で新シーズンに臨めそうだ。見木の穴を埋める横山、右サイドのMFである田中ら新加入の選手たちがチームに溶け込み、J2で最もインテンシティが高くスピーディでもあった昨年のスタイルを、今年も維持し続けている。CB久保庭も落ち着いたプレーを見せ、選手層に厚みが増した。ドゥドゥとエドゥアルドのふたりをどう使っていくかは、今後のひとつの焦点になるだろうが、悲願のJ1昇格に向けて態勢は整いつつあるといえる。

一方の柏も、昨年J1残留を果たした井原監督のもと、今季は上位進出を目指したいところだが、千葉に比べ準備の遅れが目立った。マテウスサヴィオは攻撃の軸として健在ぶりを示したが、小屋松や細谷をはじめとする周囲の選手たちがどれだけ有機的に絡めるかにかかっている。その点で試合最終盤に見せた猛攻は、ひとつの兆候といえる。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。