
【森雅史の視点】2025年6月14日 J1リーグ第20節 湘南ベルマーレvsFC町田ゼルビア
J1リーグ第20節 湘南 1(0-1)2 町田
17:33キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数 10,745人
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前半終了間際の町田のCKを下田北斗が蹴ると、ボールは藤尾翔太の頭にピタリと合った。GK上福元直人が一度は防いだが、ボールはDFに当たってゴールに飛び込む。しかしこれはオウンゴールではなく、藤尾の今季初ゴールとして記録された。
しかし62分、交代出場したばかりの福田翔生がファーストプレーで町田ディフェンスラインの裏を取る。GKをかわし、スライディングしてきたDFもかわして逆サイドのポストに当て同点に追いついた。するとすっかり試合は湘南のペース。しかし町田の守備を崩すまでには至らなかった。
すると町田は81分、相馬勇紀と下田北斗に代えてナ・サンホと仙頭啓矢を送り出す。それまで町田の攻撃の組み立てを担っていた相馬がいなくなったことで湘南は攻勢を強めようとした。だが、そこに一瞬の隙が生まれる。83分、西村拓真がパスを出した先のナ・サンホには誰もマークがついていなかった。ナ・サンホは冷静に決勝ゴール。攻守一体となっているサッカーという競技の難しさが表れた場面だった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート