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【六川亨の視点】2025年3月23日 J2リーグ第6節 RB大宮アルディージャvs水戸ホーリーホック

J2リーグ第6節 大宮2(0-0)0水戸
14:04キックオフ NACK5スタジアム大宮 入場者11,759人
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前節で鳥栖に0-1と今シーズン初黒星を喫した大宮だったが、水戸戦はクリーンシートの快勝できっちり勝点3を獲得した。前半こそ水戸の素早いパスワークから攻め込まれる場面もあったが、身体を張ったシュートブロックで決定機を許さない。前半終了間際には逆にFW藤井一志やFW杉本健勇が立て続けに3連続して決定機を迎えたものの、これはGK松原修平のファインセーブなどもありゴールを割ることはできなかった。

 

しかし後半35分、左CBガブリエルのロングパスに交代出場のFWオリオラ・サンデーが抜け出すと、GKと1対1から頭上を抜いて水戸の堅守を打ち砕いた。さらに3分後、左CKの流れから中山昂大の左クロスはGKにクリアされたものの、これをペナルティーエリア外から杉本が鮮やかな右足ボレーでゴール右上に突き刺して追加点。杉本のゴールは今シーズン見た試合でベストと言える一撃で、森直樹監督も「鮮やかなシュートでした」と脱帽したほど。手堅く勝点3をモノにした大宮が2位の座を死守した。

 

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。