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【森雅史の視点】2024年11月27日 ACLE MD5 横浜F・マリノスvs浦項スティーラーズ

ACLE MD5 横浜FM 2(1-0)0 浦項
19:01キックオフ 横浜国際総合競技場 入場者数8,932人
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11月30日に蔚山現代と韓国FAカップ決勝を控えている浦項は、あからさまに力を抜いたサッカーをした。この試合で最も称賛されるべきは、浦項を見に韓国から駆けつけたサポーターだ。彼らは最後まで応援を止めなかった。チームは、そんなサポーターのことは考えていなかったに違いない。

 

前半はほぼハーフコートゲーム。後半はやや浦項が反撃しようとしたものの、アプローチもアタックも弱い。そのため後半も横浜FMは攻守において余裕を見せることができた。2点をリードした後半アディショナルタイム、PKを取られたものの、キムミョンジュンのPKを飯倉大樹が止めるというおまけまでついた。

 

「チャンピオンズリーグ」と名前が付いていながら、各国でレギュラーからターンオーバーした選手を出す大会になっている。賞金を増額した効果はまだ出ていない。大会方式もヨーロッパに合わせたことがマイナスに働いているのではないだろうか。ここまでリーグ戦で平均2万3000人以上を集める横浜FMが9000人以下の入場者数だったというのは、寒い平日の夜だったということだけではないだろう。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート