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【森雅史の視点】2024年6月16日 J1リーグ第18節 FC東京vsジュビロ磐田

J1リーグ第18節 FC東京 1(0-1)1 磐田
18:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数24,580人
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終わってみれば、妥当と言える1対1という結果だった。

 

先にペースを握ったのは磐田。しっかりと攻撃を組みたて、ペナルティエリアを目指した。FC東京はサイドまでは展開できるものの、そこで孤立し、最後はクロスを送るプレーばかりが目立つ。21分、CKからリカルド・グラッサのヘディングで先制するなど磐田が完全に主導権を握った。FC東京は時折俵積田晃太がカットインして変化を付けようとするものの、磐田は対策済み。前半のままだったら磐田がちゃんと逃げ切っただろう。

 

ところが後半に入ると磐田の足が止まり始める。プレーが切れたときにふくらはぎを伸ばしたり足を気にする様子の選手が増えていった。そして次第にラインが下がり始め、FC東京が攻め込み出す。それでも何とか耐えていた磐田だったが、84分、FKから安斎颯馬がヘディングで合わせて同点に。その後の磐田は大胆なプレーが影を潜めたが、それでもしっかり守り切って勝点1を手に入れた。

 

磐田のサッカーは非常にうまく構築されていた。ところが、途中からはまるでシーズン終盤で残留争いに巻き込まれているチームのように大胆なプレーが影を潜めた。磐田が個性を発揮すれば、とても下位に低迷するようには思えないプレーをしている。もっと自信を持ったプレーを見せてほしいところだった。

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート