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【田村修一の視点】2024年2月28日 パリオリンピック2024 女子サッカーアジア最終予選 日本女子代表vs朝鮮民主主義人民共和国女子代表

パリ五輪女子アジア最終予選 なでしこジャパン2(1-0)1朝鮮民主主義人民共和国女子代表
18:34キックオフ 国立競技場 入場者数20,777人
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なでしこジャパンが朝鮮人民民主主義共和国(北朝鮮)を2対1と下し、2大会連続6度目となるパリ五輪出場を決めた。

ジェッダでの第1戦の反省点を踏まえ、システムと選手に変更を加えて臨んだなでしこは、戦略がより明快になり、選手が適度な距離感でボールを回し、相手の背後を突く戦い方を徹底できた。だが、国立の芝の状態に苦しみ、単純なミスも多く攻撃は効率を欠いた。フィジカルの優位を武器にシンプルにボールを繋ぐ北朝鮮の攻撃に手を焼き、どちらが勝ってもおかしくない状況は試合終了まで続いた。

勝負を決めた清水の右サイドからの崩しによる藤野の決勝点は見事だったが、GK山下が再三のピンチを好セーブで救ったのも特筆に値した。

この試合から数時間後、スペインのセビージャでは欧州ネーションズリーグ決勝がおこなわれ、世界チャンピオンのスペインが圧倒的な強さを見せつけてフランスを2対0と下し優勝を果たした。

目標の五輪優勝に向けて、なでしこが克服すべき課題はまだ多い。今後の進化に期待したい。

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。