【田村修一の視点】2021年10月23日J1リーグ第33節 FC東京vs鹿島アントラーズ
J1リーグ第33節 FC東京 1(0ー1)2 鹿島アントラーズ
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数9,748人
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どちらに転んでもおかしくないゲームは、スタートからアグレッシブに圧力をかけるFC東京の攻撃を凌ぎきり、前半アディショナルタイムに先制点をあげたことから鹿島に勝機が生まれた。ともに前半ほどには縦の速さを追求しなくなった後半はより落ち着いた展開に。ポゼッションでは縦に速い攻めのような迫力を欠くFC東京に対し、鹿島は効果的なカウンターを仕掛けて追加点を挙げた。前半は敢えて前線へのロングボールを多用するなどFC東京対策がうまく決まった鹿島にとっては、前節横浜FC戦の敗北を払拭する会心の勝利であったといえる。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。