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【森雅史の視点】2024年2月20日 AFCチャンピオンズリーグラウンド16第2戦 川崎フロンターレvs山東泰山

ACL ラウンド16 第2戦  川崎F 2(1-2)4 山東
17:00キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数11,732人
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山東が勝った、という一面よりも、川崎が負けた、という一面のほうが強調された試合だった。前半の山東の先制点、2点目はともに川崎のミスから。ゴール前でのパスミスをさらわれそのまま決められ、CKが簡単にカットされてロングカウンターを浴びた。

川崎は2点を奪われ、やっと目が覚めたように動きがよくなり、その後は前半終了まで押し込んでハーフコートゲームになった。だがそこで1点を奪い、後半立ち上がりの相手の反撃を凌いだのち、2点目を奪ったことで、まるで勝利したかのようにペースを落としてしまった。

この2つの局面がよもやの敗退という結果を招いてしまった。そして4点を奪われてしまうような守備では、それだけでもトーナメントの勝ち残りは厳しい。

川崎は残念な敗退も、これで日程が少し楽になったと考えるしかないだろう。そして急いでリーグ戦に気持ちを切り替え、守備の構築に注力しなければ、今後も厳しい戦いが続きそうだ。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート