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【森雅史の視点】2023年9月19日 アジアチャンピオンズリーグ グループステージ第1節 横浜F・マリノスvs仁川ユナイテッドFC

アジアチャンピオンズリーグ グループステージ第1節 横浜FM 2(2-2)4 仁川
19:00キックオフ 横浜国際総合競技場 入場者数7,010人
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既視感のある試合だった。

メンバーを変更して戦い、パスミスをさらわれてカウンターを受けあえなく敗戦する。7月12日、町田GIONスタジアムで開催された天皇杯3回戦、横浜FMは町田の速攻に耐えきれず敗れてしまった。同じような展開を同じシーズンで繰り返してしまったと言えるだろう。

「仁川のほうが精度が高かった」と喜田拓也は振り返る。だが、核となる選手を欠いては先手を取って試合を有利に運ぶことはできない。まだ初戦を落としただけだが、リーグ戦優勝の先にあるのがこのACLでアジア、そして世界を目ざすのなら、このタイトルを獲ることにもっと貪欲になってもよかったのではないだろうか。

横浜FMにとって不幸だったのは、ハリド・アルトゥライスがたびたびペナルティアーク付近に現れ、使いたいバイタルエリアを塞いでしまったことだった。チームのスタイルをよく知っているレフェリーが裁くわけではない、という点も乗り越えていかなければならないのだろう。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート