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【六川亨の視点】2023年11月26日 J1昇格プレーオフ 準決勝 東京ヴェルディvsジェフユナイテッド千葉

J1昇格プレーオフ 準決勝 東京V 2(2-0)1 千葉
15:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数25,150人
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千葉が「今日はレギュレーションから点を取らねばいけなかったので最初から行った」(小林慶行監督)のは当然だった。もしも開始3分、MF田口泰士の左FKからFW風間宏矢が飛び込んで決まったシュートが認められていれば(結果はオフサイドでノーゴール)、あるいは18分にMF田中和輝の右クロスからFW呉屋大翔のワンタッチシュートがGKマテウスの好セーブに阻まれなかったら、試合展開はガラリと変っていたことだろう。しかし勝負事に「れば、たら」は禁物だ。「ジェフの圧力はJ2でもトップクラス」と城福浩監督も認めるところだが、前半25分過ぎまで千葉の圧力になかなか敵陣まで攻め込むことができなかったものの、34分と45分のチャンスを確実に生かして2点のアドバンテージを手にした。

ていねいにパスをつないで厚みのある攻撃を仕掛ける千葉に対し、ポゼッションよりもショートカウンターに活路を見いだす東京V。数年前とは志向するスタイルが入れ替わった両チームの対戦は、今シーズンJ2最少失点で勝負に徹した城福ヴェルディが昇格への第一関門を突破した。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。