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【森雅史の視点】2023年11月11日 J1リーグ第32節 湘南ベルマーレvs名古屋グランパス

J1リーグ第32節 湘南 2(2-0)1 名古屋
14:03キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数11,227人
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湘南のカウンターが名古屋を沈めた。厚い守備を敷いて名古屋をおびき出し、前後のバランスを崩させたところを鮮やかにつないで15分、23分と大橋祐紀が2ゴールを挙げる。後半になると動きが鈍り、名古屋の猛攻を受け1点を失ったものの、粘りに粘って逃げ切って、残留のために貴重な勝点3を獲得した。

何度も残留争いに書き込まれてきた湘南と強さと言うべきか、開幕当初の力が戻ってきた。下位に沈むチームでよく聞くのは緊張で普段どおりのプレーが出来ないという話。しかし湘南はギクシャクしていた中盤が迷いなくパスをつなげるようになって構成力が急激にアップし、その分カウンターが決まりやすくなっている。次節は残留を賭けて最下位の横浜FCとの直接対決になるが、その直前の試合としては攻守ともに手応えのある内容になった。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート