J1リーグ第32節　浦和 2（1-0）1 鳥栖
15:04キックオフ　埼玉スタジアム2002　入場者数 26,503人
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40分、大久保智明が右サイドで個人技を生かして突破すると折り返しをキャスパー・ユンカーが決めて浦和が先制する。さらに50分、原田亘のパスをカットした小泉佳穂がそのまま自分で決めて2-0。67分、オフサイドトラップを抜けた宮代大聖が1点を返すものの、反撃はその1点止まり。2-1で浦和が鳥栖に快勝した。

鳥栖がボールを持って浦和陣に攻め込む。だがそれは見せかけの構図だった。浦和は虎視眈々と鳥栖のミスを狙い、鳥栖はその罠にかかった。それでも時折鳥栖は巧みに攻撃を組みたて浦和のゴール前に迫る。ただし、フィニッシュは正確性を欠き、西川周作を脅かすことはほぼなかった。

もしも浦和が積極的にボールを狩りに行っていたなら、もっと差が付いたかもしれないし白熱度は増しただろう。この日のキャスパー・ユンカーの献身的なボールの追う姿を見ると、そのインテンシティで90分間チーム全体が戦えば世界のスタンダードに近いサッカーを浦和は見せられるのではないかと思う。

森雅史（もり・まさふみ）
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート