【森雅史の視点】2021年9月25日 J1リーグ第30節 FC東京vs浦和レッズ
J1リーグ第32節 FC東京 1(1ー1)2 浦和レッズ
15:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数4,875人
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レアンドロを出場停止で欠くFC東京は開始早々、酒井宏樹を振りちぎった田川亨介のゴールで先制する。だが浦和は前半アディショナルタイムの45+1分、その酒井がスルーパスに抜け出して同点とすると、66分、関根貴大のシュートがバーにあたって跳ね返るところを江坂任が丁寧にミートして逆転。FC東京は3バックにシステムを変更し、最後は前線にDFブルーノ・ウヴィニを投入してゴールへの執念を見せたがゴールが遠く、浦和が逆転勝利を飾った。FC東京はミッドウイークの名古屋戦が影響したか、途中から活動量が落ちて浦和に奪われた試合の流れを取り戻すことが出来なかった。
FC東京は前節の退場でレアンドロを欠き、ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトンという外国籍選手も先発させないなどメンバーを入れ替えて試合に臨んだ。だが国産攻撃陣で開始早々に先制点を挙げ、その後も鋭い出足からショートカウンターを何度も仕掛けるなど堅守速攻という特長は十分に出せてFC東京の戦いぶりが決して悪かったとは思えなかった。決定力の高い外国籍選手を使うことで勝利は掴みやすくなるだろうが、日本人を中心にリズムを作ることでさらに特色が出しやすくなるではないだろうか。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート