J2リーグ第10節　町田 3（3-0）1　大分
14:05キックオフ　町田GIONスタジアム　入場者数 6,215人
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試合は意外なゴールから大きく動いた。大分が押し気味に始まった試合で、町田は23分にCKを獲得する。ここで町田は黒田剛監督が「最初の右CKで必ずやろうと指示していた」という高度にデザインされたトリックプレーを披露。最後は荒木駿太が蹴り込んで先制する。下平隆宏監督は「警戒していたCKから失点したことで動揺があった」とその後の展開を悔やんだ。

後ろから丁寧につないでくる大分に対して、前線からのプレスでしっかり相手をはめる町田は主導権を握った。大分のパスミスを引っかけて33分に荒木が追加点。さらにカウンターから荒木、エリキとつないで決定的な3点目を奪う。あまりの相性の悪さに下平監督は後半から4バックを選択し、反撃に出た。そして76分、宇津元伸弥がヘディングで押し込んで1点を返すが、さすがに3点は遠かった。

3-1という完勝で追えた町田だったが、代償も払うことに。大分のプレーを止めきれず4人がイエローカードをもらうことになった。大分は即興ながら4バックというオプションを試すことが出来た。町田がライバルを下して首位に返り咲いたが、これから先のシーズン展開に影響を与えそうな対決だった。

森雅史（もり・まさふみ）
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート