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【森雅史の視点】2021年4月3日J1リーグ第7節 川崎フロンターレvs大分トリニータ

J1リーグ第7節 川崎フロンターレ 2(1ー0)0 大分トリニータ
19:01キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数9,810人
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U-24アルゼンチン戦では持ち味を発揮できなかった三笘薫はどんなプレーを見せるのか。この日の三笘はボールを持ったときの判断が速く、相手を引き付けて様々なパスを見せると同時に相手が距離を取るとすぐさま仕掛けていた。さらに厳しい守備でも貢献していた。

鬼木達監督は「気負いすぎるな」「一度味方を使うともう一度自分にチャンスがやってくる」とアドバイスしていたと明かした。この助言をすぐに実行できたのが三笘の能力の高さだった。また、相手に当たったボールがこぼれてきたり、相手のボールコントロールが乱れてボールを奪えたりと幸運もあったが、それでもその好機を見逃さず2ゴールを挙げた。この集中力の高さは際立っていた。三笘はU-24日本代表での経験を得て、さらに一歩進んだと言えるはずだ。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート