【森雅史の視点】2023年4月15日 J1リーグ第8節 川崎フロンターレvs名古屋グランパス
J1リーグ第8節 川崎 1(0-2)2 名古屋
15:04キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数 17,304人
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雨で滑りやすくなったピッチに先に適応したのは名古屋だった。深く敷いたラインで川崎のミスパスを引っかけると、永井謙佑を走らせる速攻からキャスパー・ユンカーが決めて9分に先制する。さらに45+2分、マテウス・カステロがFKを直接決めて追加点を奪った。
両チームともボールコントロールの乱れに苦しんだが、後半に入ると川崎が本領を発揮し始める。そして56分、家長昭博、橘田健人と短くつなぎ最後は宮代大聖が蹴り込んで1点を返した。その後はすっかり川崎のペースに持ち込んだ。だがリーグ最少失点タイの名古屋が守りを固めると、崩せるほどの余力は川崎になかった。
川崎は、ここ数年で日本代表選手が海外移籍したことに加え、今季はケガ人が相次いで苦しんでいる。だがケガ人の復帰を急ぎすぎれば、結局は戦力は不安定なままだ。ここしばらくは守備重視にして少しずつ勝点を積み上げていくほうがいいのではないだろうか。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート