【森雅史の視点】2023年4月8日 J1リーグ第7節 横浜F・マリノスvs横浜FC
J1リーグ第7節 横浜FM 5(0-0)0 横浜FC
19:03キックオフ 日産スタジアム 入場者数25,238人
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前半が終わった時点では、とてもこんなに大差のつく試合展開ではなかった。むしろ横浜FMにパスミスや簡単なボールロストが続き、横浜FCの逆襲が光る内容だったのだ。近藤友喜のスピード溢れる突破や小川航基の粘り強いプレーは「ダービー」にふさわしい接戦を予感させるものだった。
だが後半開始早々の47分、マルコス・ジュニオールが先制点を挙げると横浜FCは一気に崩壊した。選手の距離感がバラバラになり横浜FMにつけ込む隙を与える。またせっかくボールを奪っても、パスのコースが狭くカットされてしまう場面も続出した。そして耐えることが出来ずに後半だけで5失点。前半と後半はまるで別のチームだった。
横浜FMで目立ったのは、後半投入されてゲームを落ち着かせた藤田譲瑠チマ。横浜FCがなぜああも脆く崩れていったのか、ミックスゾーンで話を聞こうと思ったが、選手は3人しか登場せず、残念ながら当事者の話を集めることは出来なかった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート