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【森雅史の視点】2023年2月18日 J1リーグ第1節 FC東京vs浦和レッズ

J1リーグ 第1節 FC東京 2(0-0)0浦和
14:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 38,051人
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中盤の潰し合いが多い、インテンシティの高いゲームになった。お互いにゴールに迫れない姿は、両チームのシュート数が5本対3本、FKが14対15という数字が如実に表している。その決して派手ではない試合の中で、非常にわかりやすい形で緊迫感が伝わってくる構図があった。69分、バングーナガンデ佳史扶に変わって長友佑都が投入されると、2022年カタールワールドカップ日本代表の左右サイドバックが同じラインの攻防を行うことになったのだ。長友の前には松崎快がいるものの、その後ろに酒井宏樹がいて長友がスペースを空ける時を待っている。長友は松崎を見つつも、必ず酒井の位置を気にしている。惜しむらくは81分に酒井が交代してしまったのことだったが、次回はもっと長く見たいシチュエーションだった。シーズンがもっと進んで顔を合わせれば、チームのペース配分がうまく行くようになり、2人の見どころももっと増えるはずだ。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート