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【森雅史の視点】2022年9月24日 J2リーグ第38節 東京ヴェルディvsモンテディオ山形

J2リーグ 第38節 東京V 1(0-0)0 山形
16:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 5,503人
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試合のアヤを生んだのは天候だった。激しい雨が降る中始まった試合は、21分に雷のため中断する。それまでは次第に重くなっていく芝のせいでお互いによさを発揮できないでいたが、1時間半の中断を味方につけたのはホームの東京ヴェルディだった。故障者続出でコンディションが心配される中、中断までの20分は全開ではなく、中断中にリフレッシュしたおかげで万全ではない選手でも長い時間プレーすることが出来た。そしてセットプレーから挙げた虎の子の1点を最後まで守りきることが出来た。

7位で何としてもプレーオフ圏内への進出を果たしたい山形には焦りがにじみ出た。中断後は時間の経過とともにピッチコンディションはよくなり、山形の選手のパスも通り始めるはずが、あまりにゴールへの意欲が出過ぎてコースを読まれる。テクニック溢れる選手を次々に投入しながらなかなか崩せず、1点ビハインドのまま試合が終わってしまった。それも天候が生んだ焦燥だったのかもしれない。

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート