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【森雅史の視点】2022年9月14日 J2リーグ 第36節 東京ヴェルディvsブラウブリッツ秋田

J2リーグ第36節 東京V 0(0-1)2 秋田
19:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 1,863人
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ロブが多い秋田に対して、東京Vははね返したあと丁寧に繋いで攻めようとした。だがラインを崩さず上げてこない秋田に対して、なかなか隙を見つけることが出来ない。素早くサイドチェンジして相手を広げようと思っても秋田の動きが途切れず、なかなか思うように局面を作ることができなかった。そして最後はクロスを上げても秋田の守備陣にはね返され続ける。もっと技巧派らしく中央から攻めてからサイドに展開すれば混乱を生み出せたかもしれないが、バイタルエリアでの主導権を握ることはなかった。

「出し切る、やり切る、走りきる」と吉田謙監督が指導する秋田は、最後まで誰も欲を出さずに自分たちの戦いを貫いた。対して東京Vはテクニカルな自分たちのよさを表現することが出来なかった。前半終了間際のセットプレーで先制点を奪い、残り時間が少なくなって焦る東京Vのオウンゴールを誘った。ゴールの奪い方を見ると試合巧者に見えるが、秋田が戦い方を選びつつ抜け目なく戦ったとは思えない。自分たちの得手を出せたかどうかの違いが、2点という差になって表れたと言えるのではないだろうか。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート