【森雅史の視点】2022年8月10日 YBCルヴァンカップ準々決勝第2戦 川崎フロンターレvsセレッソ大阪
準々決勝第2戦 川崎 2(1-0)2 C大阪
19:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数 13,877人
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アウェイゴールを奪って1-1で折り返し、有利な立場で臨んだ川崎は立ち上がりから積極的に仕掛けた。登里享平が帰ってきて左サイドは整理され、チャナティップが機能的に動けるようになり、開始30分はC大阪を圧倒する。30分過ぎから動きが鈍りC大阪の反撃を受けることになったが、その中でも40分、ダイレクトパスで崩し、レアンドロ・ダミアンのシュートのこぼれ球をマルシーニョが押し込んで先制した。これで川崎はさらに優位に立ったはずだった。
しかも53分、マルシーニョがレアンドロ・ダミアンとのパス交換から2点目を奪って川崎が準決勝進出に片手をかけた。だがここでさらに川崎の動きが落ちた。反対にC大阪は早めの選手交代を行ってリフレッシュを図る。そしてC大阪のパワープレーが続き、川崎は得意のボールキープで逃げ切ろうとするがクリアばかりになってしまう。すると90分に加藤陸次樹がヘディングで決め1点差に、そして90+6分、山田寛人がゴール前の混戦から頭でプッシュしてついに同点に。
結局、アウェイゴールの差でC大阪が劇的な勝利を飾った。川崎は横浜FMとの劇的な試合から中2日で、したたかで粘り強いC大阪と戦わなければいけなかったのが敗因の1つだろう。そして川崎は次も中2日、こちらも粘り強い京都と対戦する。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート